2017年12月7日木曜日

単純作業の繰り返しが凡人を達人に変える



野村 克也 著『凡人を達人に変える77の心得』を読んでいます。

仕事の本質は「単純作業の繰り返し」にある

日頃、何か上手くなりたい、ある技術を習得したいと思っていも結果がなかなか出ず、才能がないとすぐに諦めて辞めていませんか?

 野球は、単純作業の繰り返しである。  バッティングは、バットを構えてスイングする繰り返し。  守備は、球を捕球して投げる繰り返し。
 その意味で、プロ野球選手は、「単純作業の技術屋」といえる。この単純作業をいかに高いレベルで継続できるかが、プロ野球選手の生命線を握っている。



高度な才能が必要と思われるプロ野球選手ですが、バッターであれば来る日も来る日も時間があればバットを振り返って単純作業の精度を上げる必要があり、これなしには大成することはない、と断言しています。

このことはビジネスにも当てはまると指摘していますが、確かにスケジュールや提案書の作成は、経験に基づいて何度も何度もつくって精度を上げる他に上達の道はありません。

しかし、大きな問題もある。それは、「努力には即効性がない」ということである。私自身の現役時代の経験からいえば、努力イコール、結果が出ないことがほとんどだった。努力をすることで結果が悪くなることもしばしばだった。

 だからといって、そこで努力をやめれば、現実を変えることは永遠にできない。結果が出なくても努力を続けた者だけが、夢や目標を達成できるのだ。



陶芸の世界では、土練り(つちねり)3年と言われていますが、粘土をこねる土練りが正しくできないと、いくらロクロを頑張っても上達しません。

一部の才能がある人ならある程度までは習得が早いかもしれませんが、大抵の人は、壁を乗り越えきれずに諦めてしまいます。

結果が直ぐにでないのは当たり前、逆に結果が直ぐに出るようなものは、大したものではありません。

単純作業の繰り返しが凡人を達人へ変えると確信して、他の人にはない領域に向かうワクワク感を楽しんでいきましょう。

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