大角 暢之(著)『RPA革命の衝撃』を読んでいます。
人間が行っている業務をロボットに代行してもらおう、という世界が一般事務でも現実の話しになってきています。
RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)という技術で、人間が行っている業務をロボットに代行させることで、処理の速さ、ミスのないオペレーションの実現する、というものです。
RPAとは、これまでの産業用ロボットやコミュニケーションロボットとは違う部門で稼働するロボット、とくに企業の間接部門(ホワイトカラー)の生産性向上に欠かせないロボット技術をいう。
最近では、人工知能(AI)の話しはよく聞くようになってきましたが、今回のRPA技術とは違いますので、違いは押えておきたいところです。
ここまでの話しは、仕事が楽になるからいいよね、という内容です。
そもそもは人手不足を解消する為のツールですが、逆に既存業務を1/3にすると言われており、仕事が無くなってしまう、という本末転倒の事態にもなりかねませんからうかうかしてられません。
SEOの分析・実行を代行する「SEOロボ」、顧客状況をウォッチングし、失注予測をする「失注予測ロボ」、与信チェック等の監査業務を代行する「監査ロボ」、新規営業の際の事前資料準備や過去の取引状況チェックを代行する「新規営業情報ロボ」等である。
一見、ほんとにできるのか?と思いますが、いままで無理と考えていた作業でも、やってもらいたい内容、インプットデータが整理できれば色んな切り口で弟子ロボットが作れそうです。
これまでは、計算を楽にしようという視点でプログラムやマクロを作成していましたが、これからはロボットにできるものはロボットにという設計思想が必要になってきます。
ただ、学習機能や認知技術を搭載しているわけではないため、人間のやる単純作業、ルーチンワークを代わりにやってくれるものと割り切って、今後来るだろ人工知能(AI)の前段階として取り組んでおけば良いのかもしれません。
ルーティン業務からの解放は、「考える」ということの大事さを我々に気づかせるだろう。そして、自由に発想することにより、さまざまなアイディアが多くの人からもたらされるようになるかもしれない。それは、日本人の才能をより開花させる契機といってもいい。
今現在は、定型作業の代行のみですが、今後は検知技術(画像認識)、認知技術(AI)も付加しながら進化し守備範囲を広げていきます。
ロボットに仕事を代行してもらうことは、本来、人間が得意としている考える時間を得たことになります。
任せられる仕事はロボットに、自らは考え行動する仕事のやり方にシフトしていく時代が始まろうとしています。
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