ケリー・マクゴニガル(著)『スタンフォードの自分を変える教室』を読んでいます。
意思力とは、つまりこの「やる力」「やらない力」「望む力」という3つの力を駆使して目標を達成する(そしてトラブルを回避する)力のことです。
「やる力」と「やらない力」は、まったく真逆の思考ですが、この2つをコントロールすることが夢をつかむ為にも重要です。
「やる力」は、やりたいのに自信がなくてやれないこと、面倒くさいから今度やろうと思っていること、など先延ばししてることを実行する力。
「やらない力」は、禁煙すること、足を組まないこと、など決めたことをやらない力。
この両方が実践できれば理想的ですが、なかなかうまく両立することは難しいことです。
「やる力」と「やらない力」は、自己コントロールのふたつの側面を表していますが、意志力はそのふたつだけでは成り立ちません。ノーと言うべきときにノーと言い、イエスと言うべきときにイエスと言うためには、もうひとつの力、すなわち、自分がほんとうに望んでいることを思い出す力が必要なのです。
「やる力」と「やらない力」は、自転車に例えて、前輪 が操舵(やらない力)、後輪が駆動(やる力)のような関係で相互に作用しあえば、機動力になります。しかしながら、それだけでは足りないと著者は言います。
それらを奮い起こして前進し続けるには、自転車を操縦する人が望む力(最も重要で長期的な目標)を発揮して、何があってもペダルを漕ぎ続ける必要があります。
もし、目標から遠ざかりそうになったら、「望む力」で軌道修正してあげる必要が亜あります。
私たち人類は幸運にも、こうした能力を備えた脳を授かることができました。実際、この3つの力──「やる力」「やらない力」「望む力」──こそが、人間とは何かを定義するものとさえ言えるかもしれません。
「やる力」「やらない力」「望む力」は、単独で発揮するより、3つの力を補完させながら意識的に鍛えることで、自分だけにしか持つことができない意思力になるのです。
目標というゴールが設定できたら「やる力」「やらない力」「望む力」の3つの意思力で、人生耐久レースを制覇しましょう。
0 コメント:
コメントを投稿