2017年11月16日木曜日

得意分野を見極め、あえて負け戦はせず、戦えるフィールドでゴールを目指そう。



為末 大(著)『諦める力~勝てないのは努力が足りないからじゃない』を読んでます。

人間には変えられないことのほうが多い。だからこそ、変えられないままでも戦えるフィールドを探すことが重要なのだ。



これは為末 大さんの言葉です。
為末さんと言えば、男子元陸上競技選手で、400mハードル日本記録保持者で知らない人はいないでしょう。

そんな記録保持者も、足が早いからなれたわけでもなく、綿密な分析と戦略があったからこそ日本記録をつくることが出来たのです。

 人間には変えられないことのほうが多い。だからこそ、変えられないままでも戦えるフィールドを探すことが重要なのだ。
 僕は、これが戦略だと思っている。
 戦略とは、トレードオフである。つまり、諦めとセットで考えるべきものだ。だめなものはだめ、無理なものは無理。そう認めたうえで、自分の強い部分をどのように生かして勝つかということを見極める。 
 極端なことをいえば、勝ちたいから努力をするよりも、さしたる努力をすることなく勝ってしまうフィールドを探すほうが、間違いなく勝率は上がる。



孫子の有名な言葉「戦わずにして勝つ」にもあるように、見極めて無駄な戦いはせず、結果が出せる分野で戦うべきなのです。

メジャーリーガーのイチローも高校時代はピッチャーとして甲子園に出ていますが、事故でフォームが崩れ、バッターに変更しました。

もし、ピッチャーにこだわりり続けていたら、今の活躍はなかったかもしれませんが、バッターに切り替え、勝てるフィールドで結果を残していきました。

 世の中には、自分の努力次第で手の届く範囲がある。その一方で、どんなに努力しても及ばない、手の届かない範囲がある。努力することで進める方向というのは、自分の能力に見合った方向なのだ。



著者も、高校時代に100メートルを目指していたが、400メートルハードルに切り替え、メダルを目指すことになったのは、勝てるところで勝負する、という戦略のもとです。

何かを「やめる」ことは「選ぶこと」、「決める」ことに近い、と著者は言います。

目的さえ諦めなければ、手段は変えてもよい、その上では「勝つことを諦めたくない」本質が重要になります。

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