2017年11月14日火曜日

アイディアの量が質に転化する。新しいアイディアは組み合わせることでしか産まれない。



山口 周(著)『外資系コンサルの知的生産術~プロだけが知る「99の心得」~ 』を読んでます。

アイデアの質はアイデアの量に依存する



何か新しいアイディアを出そうと思っても、もう世の中に出尽くしていて、どう頭を振り絞っても出てこない、と思うことはありませんか。

 創造性とは「なにかをつなげること」なんだ。クリエイティブな人に対して、どうやって創造したのかを尋ねたら、彼らはちょっとバツがわるいんじゃないかな。なぜなら、実際になにかを作り出すなんてことはしていないから。彼らはただ自分の経験から得られた知見をつなぎ合わせて、それを新しいモノゴトに統合させるんだ。
スティーブ・ジョブズ





私は仕事仲間とアイディアソンという新しいアイディアを生み出す為のコミニティを定期的に開催しています。

あるテーマをもとに、何人かで集まって各自それぞれが出したアイディアを回しながらメンバーが新たなアイディアを付け足し広げていくというものです。

このコミニティの良さは、自分の一つのアイディアに他の人の発想が加わり、最終的に思いもよらないものに発展していく、という面白さです。

 ジョブズの指摘通り、全てのアイデアは、異なる二つの要素の組み合わせによって生まれると仮定した場合、10個の知識を持っている人と100個の知識を持っている人では、組み合わせによって得られるアイデアの数はそれぞれ45個と4950個となります。つまり、知識の量が十倍になると、その知識の組み合わせによって生み出せるアイデアの数は百倍以上になるのです。もしこの前提を、三つの知識の組み合わせによってアイデアが生まれる、とすれば、生み出せるアイデアの数はそれぞれ120と16万1700となり、その差はさらに千倍以上となります。
 もちろん、組み合わせのほとんどは箸にも棒にもかからないアイデアになるかも知れません。しかし、それでいいのです。なぜかというと、アイデアの質はアイデアの量に依存するからです。量が質に転化する、これがアイデアの面白いところです。



アイディアソンでは、短時間のうちに思いついたアイディアは、大したことないと思っても、ためらわずに吐き出すのがポイントです。

その大したことないアイディアでも、誰かの気づきとして肥やしになる可能性があるのですから、ポイントは質ではなく量なのです。

何げに浮かんだアイディアでも、誰のアイディアと結びつけば、斬新なものになる可能性があるのです。

本書の中でも、科学者を例にして、最高の仕事をしている時期は、もっとも多くの論文を書いている時期であり、もっともダメな論文をが生まれる時期でもある、と解説しています。

これらのことから、アイディアの創出には小さなアイディアを組み合わせる日々の努力が大切だということが分かります。

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