2017年11月6日月曜日

リーダーシップに必要な決断力は、ポジションを明確に取ることから始まる。



山口 周(著)『外資系コンサルの知的生産術~プロだけが知る「99の心得」~ 』を読んでます。

常にポジションを明確に取る



あるテーマでディスカッションが行われた際に、いの一番で自分の意見が言えるか、言えないか、それ次第でそのグループ内でのポジションが決まります。

もし、何も意見が出ないようであれば、インプットが足りないか、ディスカッション前の準備が足りないことが考えられます。

よくリーダーの要件として「決断力」が挙げられますが、決断力というのは要するにポジションを取れるかどうかということです。ポジションを取る、というのは、知的生産のみならず、リーダーシップにおいても必須の要件になります。



あなたが組織のリーダーもしくは、組織のリーダーを目指しているのであれば、その辺を意識しておく必要があります。

上司からリーダーたるもの中長期ビジョンを策定して、戦略を・・
と言われてもなぁ、この先のことなんか分かんないし、とあまり悩み過ぎず、進みながら考えるつもりで、短期的な行動で道筋をつくるのもリーダーの役目です。

 自分のポジションを明確にするということは、ある論点についての自分の意見を明確化するということです。したがって当然、異なる見解を持つ他者とのあいだに摩擦を生む可能性があります。これを恐れてポジションを明確化しない、あるいは他人のポジションを聞くまで待つという人がとても多いのですが、これは絶対に止めてほしいのです。
 理由がわかりますか?
 知的生産物のクオリティは、異なるポジションを取る人と摩擦を起こすことで初めて高まるからです。摩擦を避けているといつまで経ってもフニャフニャした知的生産物しか生み出せません。



誰もが今の世の中に不安がありますから、色んな「やらない理由」を探して、じっとしていたいと考えます。

・失敗して責任をとりたくない
・失敗すると恥ずかしい
・予算がないからできない
・技術がないからできない
・実行する立場ではない
・どうせ成功するはずがない

あなたは、その場でモヤモヤとしているつもりでしょうか?リーダーは何かを生み出す為には、誰よりも率先してポジションを取っていかなくてはなりません。

リーダーの心得として、参考になるかもしれませんが、ゼネラル・エレクトリック社(GE)の元CEOであるジャック・ウェルチは、リーダーに求められるものを「E」から始まる四つの単語で表しました。

・自らが活力に満ちあふれていること(Energy)
・目標に向かう周りの人々を元気づけること(Energize)
・タフな問題に対しても決断ができること(Edge)
・言ったことをとことんまで実行していくこと(Execute)

リーダーは、薄暗いジャングルに明かりを照らして一歩踏み込み、メンバーに方向性を早め早めに示して、果敢に進めていけば良い結果が生まれてくるのです。

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