2017年11月15日水曜日

一朝一夕には真似のできない、ユニークな個性はどこらか生まれる?



山口 周(著)『人生を守るための最後の時間術:「ノンビリしながら成果を出す人」はどうやって時間管理しているのか?』を読んでいます。

「自分が本当に面白いと思うもの」だけをひたすら読んだり観たりし続ける (省略) 他の人には一朝一夕には真似のできない、ユニークな個性



先が見えないと言われる時代、AI(人工知能)の進化で、近い将来、色んな仕事が無くなると言われていますが、あまり不安になり過ぎないようにしなくてはなりません。

マネジメントの父、ピーター・ドラッカーは、一番確実な未来予知の方法は、未来自体をは作り出すことである、と助言していますが、どうすれば良いのでしょうか?

 世の中には「十年後に食える仕事」などと言った安易な論考がありますが、こう言ったものに振り回されるのが一番危険で、それこそクソ勉に励むことになりかねません。ではどうするかというと、もう結論は一つしかない。それは「自分が本当に面白いと思うもの」だけをひたすら読んだり観たりし続けるということです。自分が面白いと感じる、というのはそこに感性が働いているということでしょう。 理性で考えると答えは一つに収斂しますが、感性は人それぞれのものです。それはつまり、感性を働かせて吸収された知識やスキルというのは、あなた個人のものになるということです。それが積み重なればそれはやがて他の人には一朝一夕には真似のできない、ユニークな個性ということになります。



10年後にこの資格が食えるとなれば、皆が殺到して単価は下がりユニークな個性とはほど遠いと著者は指摘します。

本書を読んでいて、秋元康さんの『みんなが集まっている野原には、野イチゴはない。だから、野イチゴがたくさんありそうな未開の場所を探す。蛇がいたり、滝があったり、みんなが危ないという場所にこそ、野イチゴはたくさんある。』とう言葉を思い出しました。

また、ビジネスの世界では、「ブルーオーシャン戦略」という、競争の激しい既存市場(レッドオーシャン)を避け、競争のない未開拓市場を切り開いていく経営戦略の考え方があります。

ということから、個人に当てはめても、多様化した世界で右にならえの時代は終わり、生き残るには他者とは違うユニークな個性(ブルーオーシャン)が大切だと考えます。

「勉強」と聞けば、多くの人は辛い思いをしながら努力してするもの、と考えがちです。おそらく学校の授業や試験、受験勉強にながらく晒されてしまったのでそういう洗脳を受けているのでしょう。しかし「勉強」というのはそういうものではありません。繰り返しになりますが、「規定演技」として、これは絶対に必要だろうという科目については、そのような態度で勉強することが必要かもしれませんが、あとの「自由演技」についてはその限りではない。好奇心の赴くままに、感性を全開させて本当に面白いと思うものを、水を飲んで、空気を吸うように吸収していけばいいのです。それをずっと続けていれば、あなたの内部にはあなただけしか出せない色で輝く結晶が生まれてくるはずです。



では、どうすれば良いか?については、あっちの水は甘いぞ、と聞いてそちらに向かうのではなく、好奇心の赴くままに吸収していけば良いのです。

その為には、ぶれない自分軸が必要で、何が好きで何が嫌いか、何をして何をしないか、自分と向き合って明確にしていく必要があります。

そこからコツコツと吸収していき、その一つ一つの好奇心が結晶となり、将来自分だけの光り輝く宝石のようなユニークな個性が生まれるのです。

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